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黄金(こがね)の水でまちおこし ―湧水 創・再生プロジェクト―

かつての玉川上水をはじめ、「はけ」の湧水、野川に象徴される小金井の「豊かな水」。そのような水にまつわる暮らしの記憶をたどり、300年前に建立された前原坂上の「六地蔵」を中心に、湧水や深井戸の水を活用して、水をテーマとする地域オリジナルの商品開発を行います。また、地元商店街の提案で、水の歴史をたどる回遊性のあるまちを創造することを目ざします。

■黄金(こがね)の水ってどんな水?

小金井市の地名は「黄金に値する豊かな水が湧く」ことに由来するといわれています。そこで、この「名水・湧水」という地域資源を活用した商店街づくりができないか、と名水で活性化に取り組む他県の商店街なども視察し、「六地蔵」の敷地内に深井戸を堀り、この地下水を商店街の活性化に活用しようということになったのが発端でした。  具体的には、JR中央線「武蔵小金井駅」南口の小金井街道沿いの約250メートルのアーケード付きの小金井市中央商店街協同組合(その前身は戦前の「六地蔵会」です)がお守りしてきた「六地蔵」の敷地内で、2004年暮れに深さ100メートルの井戸を掘削したことに始まります。

三鷹の紫草でまちおこし

「六地蔵のめぐみ 黄金(こがね)の水」
のペナント

三鷹の紫草でまちおこし

300年前に奉納された
笠付きの六面地蔵尊

この「六地蔵」は、小金井街道と連雀通りが交差する前原坂上交差点そばにありますが、ここはかつて、東西に伸びる江戸道と南北の志木街道などが交わる六つの辻でした。この六つ辻を「六道の辻」とみなし、六地蔵がまつられたといいます。  六道とは、仏教でいう六つの迷界(地獄界、餓鬼界、畜生界、修羅界、人間界、天界)のことで、人間はこの迷界を生まれ変わってめぐりめぐる(輪廻転生)とされています。「六道の辻」で人が迷わないようにと、地蔵菩薩の六つの分身としてあらわされた「六地蔵」がまつられたのです。  この「六地蔵」は、高さ1.4メートルの「笠付六面地蔵尊」の立像で、この六角柱の1面ずつに六道それぞれの過程が地蔵の形をして彫られています。宝永4年(1707年)に、地元の念仏講中がこの六つ辻を通る人びとの安全などを祈願して建立奉納したものです。


■黄金(こがね)の水ってどんな水?

「六地蔵」の深井戸の水は、1リットル当たり何ミリグラムの炭酸カルシウム等が含まれているかを示す硬度は145で、国内産の水としては珍しく、ミネラル成分が程よく含まれて口当たりがいいとされる「中硬水」に分類されます。石鹸はあまり泡立たず、洗濯などにはあまり適していませんが、飲用として水を扱う方々、特に茶道家の方などからは高い評価を得ています。 また、浸透力と抽出力が高いことから、素材の味を引きす料理向きでもあります。
◇注意事項

  1. 容器・保存方法には注意してください。とくに汲み置きの水の飲用は避けてください。
  2. 井戸水の水質は変化しますので、詳細は管理者にお問い合わせください。
  3. 井戸は大切にお使いください。

■どうやったら飲めるの?

 「六地蔵」の深井戸の水は、JR中央線武蔵小金井駅南口の小金井市中央商店街協同組合が管理しています。この水を飲むだけなら、「六地蔵」の脇の水くみ場にあるプッシュ式の蛇口を押せば、コップ1杯の水が出てきます。
 煮炊きに使いたい場合は、中央商店街の「菊屋文具店(tel. 042-381-1379)」で登録料500円を払い、専用蛇口の水栓を受け取れば、その後 午前8時〜午後8時までの12時間は「黄金の水」を汲むことができます。 現在は、市内外に1,700人を超える登録利用者がいます。

三鷹の紫草でまちおこし

「六地蔵」のめぐみ「黄金(こがね)の水」の全景。
左の専用蛇口の水栓から試飲できます。

この水は地元の商店も積極的に利用していて、「黄金(こがね)の水」利用の店が増えています。中央商店街や周辺の飲食店のなかには「黄金の水」使用のペナントを掲げているお店が多く、黄金の水で淹れたコーヒー、ウイスキーの黄金の水割りのほか、パンやゼリーといった新しい商品も生まれています。


■お地蔵さんとウォーキング

三鷹の紫草でまちおこし

JR武蔵小金井駅南口からすぐ
のアーケード入り口にある
「しあわせ地蔵」は背中にリュ
ックサックを背負ったウォーキング姿。

 小金井市は、南北にある大きな都立公園(北の小金井公園、南の野川公園・武蔵野公園)をはじめ、玉川上水沿いの遊歩道、野川沿いの遊歩道と、ウォーキングを楽しむ場所にはことかきません。

 そのような小金井に、六地蔵にちなんだ「出迎え地蔵」「しあわせ地蔵」「いきかえり地蔵」「おどり地蔵」が登場しています。全部で六体設置予定です。武蔵小金井駅南口にほど近い「しあわせ地蔵」は、背中にリュックサックを背負ったウォーキング姿で、まさに「ウォーキングのまち・小金井」にふさわしいお地蔵さんです。命名は市内在住の作詞家・星野哲郎さんで「365歩のマーチ」にあわせたものということです。5月の新緑の季節に多摩・武蔵野を歩く「東京国際スリーデーマーチ」の基点も小金井公園です。武蔵小金井駅南口から、市内をゆっくりめぐっていただきたいという商店街の願いが込められています。


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